節分
本日 節分
ちなみに今年の恵方は、西南西。
節分は、室町時代以前は年四回ありました。節分とは季節の分け目。
つまり、二十四節季にある立春・立夏・立秋・立冬(四立といいます)の前日を意味します。(付則で、春分・夏至・秋分・冬至を二至二分といい、四立と合わせて、八節といいます)
▼節分は雑節 農業従事者の知恵の結晶
元々、二十四節季は中国から伝来したものです。そのため、日本の気候とは違い、ズレが生じていました。それを補うために雑節といわれる節分・彼岸・八十八夜・二百十日などが生まれました。
二十四節季は、農業に従事する人にとって、作物に損害を与えないための目安となる言葉がたくさん記されており、とても重宝されたもので、雑節は、日本の農業に従事された方の知恵の結晶です。
▼日本独自の七十二候
時代は進み、江戸時代に入ってから渋川春海らによって日本独自の二十四節季七十二候が作成されました。72候とは、二十四節季をさらに3等分した5日おきの候です。
▼豆まき
豆は魔目。魔の目に目掛けて投げつけ、魔滅(まめ)、つまり魔を滅ぼすといわれ、現在でも風習が残っています。
▼鬼は陰(おに)【五節句】
奇数は陽、偶数は陰。元旦を別格とし、3月・5月・7月・9月奇数の重なる日にちは、(足すと)偶数(陰)になるため、邪を払う祭事が行われてきました。
元旦・上巳・端午・人日・重陽。(9月9日はもっとも大きな奇数のために、重い陽→重陽)。
▼豊かな心
食べ物でも家具でも、何においても意味があり、きちんと意味を知ることで、思い入れもできたり、より感動したり、大事に出来たり、心豊かな生活を送れると私は考えています。
十九代目 大塚恭範 拝