備前福岡屋カネヒコ酒店

久保田 千寿 純米吟醸 飲食店先行販売

〈久保田商品発売年〉
1985(昭和60)年 久保田 千寿・久保田 百寿
1986(昭和61)年 久保田 萬寿
1987(昭和62)年 久保田 翠寿
1988(昭和63)年 久保田 碧寿
1993(平成5)年   久保田 紅寿
2010(平成22)年 久保田 生原酒
2017(平成29)年 久保田 純米大吟醸
2017(平成29)年 久保田 雪峰
2019(平成31)年 爽醸 久保田 雪峰

 

そして2019年10月18日に

 

レディーパーフェクトリー!

 

久保田 千寿 純米吟醸が 「飲食店先行」で発売されました。

 

先に申し上げます。

 

バリ旨いです。超いいお酒です♡

 

先月、特約店は少しだけサンプルをいただいており、試飲させていただいております。

今日は、きちんと1800mlをおうちに持ち帰り、試飲させていただきます。

サンプルの段階でずっと飲んでいたい。と思ってましたし、楽しみです!

私の尊敬する方の言葉に「四合飲めない酒は、酒じゃねぇ」というものがあります。

まぁ四合飲めない方や「そんなお金ないよ」って方は別として、お酒を飲む時たくさん飲まれる方への言葉だと思っております。

このお酒は、720ml(四合)を一本買ってその日のうちに飽きずにずっと飲んでいられる酒です。私はそう感じておりますよ!

今夜実感する予定です 笑

 

さて来年、久保田は35周年を迎えます。

萬寿をはじめ、既存の商品のリニューアル、また再編といった取り組みが行われるそうです。

 

・久保田、以前は飲んでいた

・名前は知っている

・特約店ではない量販店さんに並んでいるのはどうなの?

・お手頃価格帯が純米じゃない

・雑誌に取り上げられていない

・有名すぎて売りづらい

・珍しくない

・蔵が工場みたい。機械で作ってるんでしょ?

 

私も酒屋に入り、14年。

大好きな久保田をおすすめする中で、一部こういったマイナーなイメージをもたれているお客様が

いらっしゃることは存じております。

 

どこの蔵元のお酒も進化するように、久保田も進化しています。年間、取扱商品の中で久保田を日常酒として一番飲んでいる私が保証します。

特約店以外に並んでるのは、特約店である我々一部の酒屋のせいです。お酒に罪はございません。

純米志向の方に、目隠しでお酒を飲んでいただき、「純米ではないねこれ」って言える方ほぼいません。

添加アルコール=有害物質でもありませんし、蒸留されたアルコールのことです。

団塊世代の先輩たちは別として、久保田しってる、飲んだことあるって方はほんの一部です。

自分たちが知ってるだけで、若い人で知らない方多いです。

うさぎのランドセールぴょんぴょんぴょん「大隈カバン店」しってる?って聞いても、若い子わかりませんし。。。

珍しいものを紹介すること(だけ)が、酒の販売に携わる人の仕事ではないと思います。

久保田は手造りです。なんならラベルも手すき和紙(新潟の特産品で文化でもある門出和紙など)です。

工場というより、清潔なだけです。以前の新潟県中越地震で、お酒の製造ラインに多大な被害が

ありましたが、それを踏まえ、そんな天災が起こっても、お客様に久保田を安定して供給できるよう

製造ラインの増強など努力されているだけだと思っています。

久保田発売当初、手すき和紙を機械で貼る技術がなく、火入れされた瓶(60度)に

蔵元の皆さんは手を真っ赤にしながら手貼りしていたそうです。

 

「もの(文化)が人に合わせるのではなく、人がものに合わせないといけない」

 

【文化薫る酒】 それが久保田です!

我々久保田特約店は、もっと伝える努力というか仕事をしないといけないです。

自分に言い聞かせています。はい。

 

1985年、パック酒(大量に醸造アルコールを添加されたもの、安価にするために糖類をいれたもの)がお茶の間にあふれ日本酒のイメージ、地位が失墜した中(一升瓶をちゃぶ台に置いて親父がちゃぶ台返し的な)、そして当時地酒と呼ばれ、良質といわれるお酒はプレミア価格で市場に出回るものの一般消費者の手の届かない時代。

そんな中、日本酒の信用回復、「お茶の間に、食卓に美味しいお酒を」と誕生したのが久保田です。

需要供給のバランスを操作などをし、価格を高騰させることなく、お客様にいつでも美味しいお酒を供給が途切れないよう、正規の値段で楽しんでいただけるよう蔵元さんは頑張ってこられました。

 

後味がべたつかず、香りも落ち着いていて、食事の邪魔もしない。

今より燗酒飲酒量の多かった時代。

百寿、千寿共にアルコールが少し添加されており、「純米酒系」に比べて、熱燗にしても本来の味わい、輪郭が崩れない。

そんなイメージで当時の消費者に受け入れられたと思いますし、いまでも久保田の味の本筋はかわっていないです。

 

※醸造アルコールは、別に安価にするためだけにつかうものではありません。

酒自体を熱に強くしたり、香りを鮮明にしたり、そんな役割もあります。

僕から言わせてもらえれば、おむすびに塩を添加するかしないか。使う量が問題。そんなくらいの問題です。。。

消費される清酒と呼ばれるカテゴリーの大半が今でもなお非純米酒なのに、なんで非純米酒を悪扱いするのか理解にも苦しみます。

酒屋もそういった酒屋さんがありますね。

 

いろいろ書いておりますが、私が言いたいのは、味は好みもありますが、

久保田は「いいお酒」。僕は「大好きだ」ということです。

情報に惑わされず、自分の口で判断してほしいんです。

 

あと一つだけ、、、

久保田は、人の名前ではございません。

1830年、天保元年創業時の久保田屋の屋号が由来です。

「久しく田を保つ」子々孫々繁栄しますように。

萬寿、碧寿、翠寿、紅寿、千寿、百寿と小印に「寿」がついており、縁起のいいお酒でありますが、

久保田という名前自体も縁起が良いんですよ♡

 

長文となりましたが、是非!久保田をこれからもよろしくお願いいたします!

 

久保田 千寿 純米吟醸について

いずれは、一般販売もされますので、久保田ファンの皆さまはもちろん、

ご来店される皆さま、今しばらくお待ちくださいませ。

 

大塚