備前福岡屋カネヒコ酒店

雨水 末候

雨水 末候

草木萌え動く ~そうもく もえ うごく~

 

旬の草花「緑繁縷~みどりはこべ~」

 

旬の野菜「菜花」

ビタミンCや鉄分、カルシウムが豊富。ほろ苦さが免疫力を高め、気持ちをやわらげるそうです。

 

旬の魚介「蛤」

雛祭りや結婚式には欠かせない蛤。

この貝の殻のかみ合わせが、対のもの以外は合わないことから夫婦和合の象徴とされて、慶事の食材となりました。

 

候のことば「草木の息吹」

ふと気づけば道端に咲いている名もない花に目を向けて歌を歌い、古来自然とともに生きてきた我々。

 

気密性の高い部屋を作り、暖かい家に住む。技術が進み素晴らしいことではあるけれど、気密性の高さは、自然との遮断の度合いでもある。

 

感心はすれど、感動はない。

 

共に生きる知恵を絞らず自然から目を背けることは、内にこもり自らの可能性を摘む行為につながる。

規格などに視野を奪われず、つくりたいものを造る。それは、自然と共に生きるための知恵を絞る行為に似ている。

 

十九代目 大塚恭範