春分 次候
春分 次候
桜始めて開く ~さくら はじめて ひらく~
その春、初めて桜がさくころ。
現代のお花見といえば、染井吉野がほとんどですが、「染井吉野」は比較的新しい品種で、江戸時代につくられたもの。
それ以前の桜と言えば、山間にひっそりと咲く山桜。花は一重で、紅を帯びています。
今日は、言葉の豆知識を少々。
桜は、【さ・くら】。
「さ」とは、神。「くら」とは、坐する場所。
酒は、【さ・け】
「さ」とは、神。「け」とは気。
神の坐する場所を愛でて、「神の気」のお流れを頂戴する。
酒の席で、「お流れ頂戴します」とは、ここからきているようですが、年長者の好意や知恵や知識を頂戴するという意味でもあります。
旬の魚介「さくらえび」
旬の野菜「アスパラガス」
カリウムやマグネシウムの吸収をよくし、疲労回復を助けるアスパラギン酸を多く含むそうです。
旬の草花「こぶし」
十九代目 大塚 恭範拝