備前福岡屋カネヒコ酒店

日本酒の効用

sake

 

 

酒は心。酒は憂いの玉箒。昔から直会など酒を通して和を作り、悲しみに暮れては憂いを払う酒。今日は、心の話ではなく、体への効用をご紹介させていただきます。

 

 

【胃を丈夫に】
人間のからだに必要な栄養素の1つアミノ酸。日本酒は、お酒の中でも特に多くのアミノ酸を含んでいます。また、食中に飲酒することで、胃壁が厚く丈夫になります。この作用は「栄養効果」と言われ、日本酒を適量飲む人に健康家が多い理由とされます。また、日本酒はお酒の中でも胃に優しく、胃潰瘍を防ぐと言われています。

 

【美肌効果】
日本酒には、体の内と外からきれいにする効果があります。まずは、内側から。日本酒に多く含まれるアミノ酸。このアミノ酸が、肌をしっとりとさせ、つやとしなやかさを与えます。また、日本酒には、アデノシンという核酸の一種も、他のお酒と比べて圧倒的に多く含まれています。このアデノシンには血管の収縮を阻害させる作用があるため、他のお酒より長く体が温まった状態が続きます。体温が高いということは、皮膚の表面の血液循環が良くなるということですから、その状態が長く続けば、栄養分も体全体に十分に行き届きます。「皮膚は内臓の鏡」です。つまり、普段から日本酒をたしなんでいると、肌にツヤ、輝きが出てくるということになります。
さらに、肌に直接日本酒をつけることで、外側からの保湿効果も期待できます。そのなかでもお風呂に日本酒を入れる酒風呂はリラックス効果、保湿効果ともに高まり、湯上り後は長時間ぽかぽか体が温かく冷え性、肩こり、腰痛にも効くそうです。
【老化防止】

日本酒の醸造などに使用される麹の培養発酵液には、コウジ酸という成分が含まれています。コウジ酸は細胞の活性化や老化防止にも効果を発揮します。これはお肌にいいだけでなく、育毛にも有効であることが確認されています。また、日本酒には抗菌作用・抗酸化作用のあるフェルラ酸が多く含まれており、これが老化の原因となる活性酸素を除去する役割を果たしてくれるとも言われています。

 

【適量】

何事も適量というものがあります。お酒にはJカーブ(後日ご紹介いたします)という理論もあり、どんなに酒豪の方でも、肝機能など諸々考慮すれば、健康を維持・促進するためには一日1~2合が限度と言われています。