備前福岡屋カネヒコ酒店

八朔

朔日(さくじつ)とは一日(ついたち)のことです。旧暦の八月一日を「八朔」といいます。その頃獲れる早稲(わせ)の穂をお世話になっている人へ贈る習慣がありました。

 

京都 祇園では、8月1日の今日、芸舞妓が日ごろにお世話になっている芸事の師匠やお茶屋へ「おたのみもうす」と挨拶回りをされたそうです。

 

酒は心。心の通う酒を酌み交すいい機会。

早稲は無理にしても、日ごろお世話になっている方と稲穂に準じて「清酒」を飲むというのも乙なものではないでしょうか。

 

十九代目 大塚恭範